実録 公認会計士受験で辛かったこと

公認会計士試験を振り返って思うこと

最近、学生だけではなく社会人のなかにも、公認会計士受験生が増えています。

かくいう私も新卒入社してから簿記の勉強を始め、公認会計士試験の合格に至りました。

キャリアアップの大きな武器となる公認会計士資格ですが、難関資格だけあって受験生活を通じて様々な苦労を経験してきました。

今回は非常に夢のない現実的なお話となりますが、公認会計士試験で辛かったことを紹介したいと思います。

受験で辛かったこと3選

勉強時間が確保できない

一番、直接的に困難だったのは勉強時間の確保です。

公認会計士試験はおおよそ3,000~5,000時間の勉強時間が必要といわれるため、3年間で合格するとしても最低1日3時間以上の勉強が必要な計算になります。

当然その通りに勉強スケジュールを組むわけですが、なにかにつけて勉強が妨害されることになります。

体感として多かった原因は、①残業、②飲み会、③ゴルフや地域行事(土日出勤)です。

仕事柄③ゴルフや地域行事は頻度が高く、貴重な休日が一日つぶされてしまうため、私としては「勘弁してくれ」って思っていました(笑)。

自分でコントロールができないものが多いので、スケジュールを組む際には予備日などを設けると良いと思います。

孤独である

社会人受験生に特有ですが、受験生活には常に孤独が付きまといます。

経理部所属の会社員などであれば、同じ部署に受験仲間がいるかもしれませんが、私のような営業職の人間にそのような同志はいませんでした。

孤独な受験生は、普段のコミュニケーションで受験トピックが使えないばかりでなく、職場の上司や同僚からの受験上の理解が得にくくなる可能性があります。

通常公認会計士試験は週末金曜日~日曜日の3日間で開催されるため、カレンダー通りの勤務表の場合、有給を受験日にぶつける必要があります。職場の理解がなければ、休みを取って受験会場に足を運ぶだけでも一苦労です。

幸い令和元年度試験がコロナ禍で土日2日間のみでの開催となったため、私はそのような心配は不要でした。しかし、翌年から3日間開催に戻りましたので、今後受験を検討している方は注意が必要です。

そもそもですが、職場でしっかりとコミュニケーションを取り、受験を応援してくれる関係構築をしておくことが最良だと思います。私のような失敗をしないように、皆さんは注意してください。

受験生活の終わりが見えない

繰り返しとなりますが、公認会計士は難関試験です。

どれだけ勉強しても「確実に合格できる!」と自信を持てるまでに完成した状態で、試験本番に臨むことはできないと思います(だいたいそうなる前に合格します笑)。

論文式試験は毎年一回のみの開催となるため、どうしても「今回ダメだったらもう一年受験生活延長か…」というマインドになってしまいます。正直、精神衛生上よろしくありません。

私も結果無事合格できたからよかったものの、問題と採点者の巡り合わせが悪ければ今も受験生を続けていた可能性は十分あります。独身だったので気兼ねするような身の上ではありませんでしたが、奥さんや子供がいる方は毎年大変なプレッシャーを感じていることと思います。

試験に絶対はありません。合格しなかったときのワーストシナリオが頭をよぎってしまうことが、受験生活で最も辛かったことかもしれません

受験生活を乗り切るために大切なこと

スポーツでも仕事でも、挫折の裏側には「こんなはずではなかった」という誤算が存在します。予想もしていなかった困難に直面したとき、多くの人は挑戦をあきらめてしまうのだと思います。

そのような挫折をしないために、予め困難を正しく認識しておくことは非常に効果的だと考えています。

本記事は一個人の感想を述べるにとどまるものですが、これから公認会計士試験に挑戦を検討している方の参考になれば幸いです。

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