決算書はネット上で確認できる
就職活動でエントリーしたときやビジネスで取引を開始するとき、決算書は重要な判断材料となります。
かつては情報のアクセスが制限されていましたが、最近はネットで確認できることも多いです。
今回は、財務情報を収集する方法について解説します。
証券取引所(EDINET)から調べる
EDINETとは、開示用電子情報処理組織と呼ばれる金融商品取引所のコンピュータ上に登録されている企業の財務書類を閲覧できるウェブサイトです。
上場会社などは、証券取引所に有価証券報告書などの決算資料を提出しており、それらの資料はEDINETで閲覧したり、ダウンロードできたりします。
なんと無料です(税金で運営されていますが)。
有価証券報告書のほか、監査報告書や株主総会の招集通知(大会社の場合)などの資料も観ることができます。
分量が多く、信頼性が担保されている情報が掲載されているため、まずはここに会社情報がないか探してみると良いでしょう。
会社のIRページから調べる
会社が自社のホームページにIR(投資家向け情報)ページを作成していることもあります。
有価証券報告書と異なり、説明用のパワーポイント資料がダウンロードできたりするなど、利用者にわかりやすく情報が整理されている点が特徴です。最近では、決算説明用の動画が閲覧できる会社も少なくありません。
上図は、トヨタ自動車のIRページです。
非常に便利ですが、企業独自の情報源であるため、他社との比較が難しいことや、会社の都合の悪い情報が開示されない可能性がある点に留意が必要です。
電子公告を確認する
会社法において、企業は決算書を公告しなければならないと定められています。
公告とは、簡単に言えば「決算書を公表する」ことです。企業には公告方法として、①官報、②日刊新聞、③電子公告の選択が認められており、近年は負担の少ない電子公告を選ぶ企業が増加しています。
官報や日刊新聞による公告は、その「要旨」の公表でよいとされているので情報が非常に限定的でしたが、電子公告では「全文」を掲載しなければならないとされています。そのため、規模の小さな非公開企業でもそれなりの情報が手に入る可能性があります。
また、過去5年分の決算公告を掲載することとされているため、期間比較により趨勢分析を行うこともできます。
気になる企業が電子公告をしていないか、ホームページから探してると良いでしょう。
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